ココロノサケビ
オレは今
何を
した?
目の前で鮮血が飛び散る。眼鏡がはじき飛び、後方の岩壁にぶつかって砕ける。
イスピンが
裏切られたような目でこちらを見ていた。
「どう・・・し・・・」
手が震えた
「オレ・・・何を・・・」
呂律が回らない。けれど、自分でも驚くほど、冷静に頭は回っていた。
『お前の憎むべき、「貴族」を痛めつけたまでだ。何か悪い事があるか?』
握られた剣から声が響いてくる。こいつ・・・!
「ッ・・・そうだ、お前はオレの心に忠実に動いてくれた・・・」
剣に言っているのか。違う、自分で自分に言い聞かせようとしているんだ。
「オレは貴族が大嫌いだった・・・。ましてや王族なんて・・・くそくらえだ・・・」
その言葉を聴いて、イスピンの肩がびくりと跳ねた。
剣から紅い光が発せられ、オレの手首にまとわりつく。
『そうだ、そうだ。お前がやったことだぞ?さあ、さっさととどめを・・・』
「黙れっ!!!」
剣から伝わる声が止む。
オレはイスピンの瞳をじっと見て。
「そう、思っていたのに・・・・・」

イスピンの身体を引き寄せた。
突然の事に、少々の抵抗を見せるイスピン。
だがオレはそれを許さなかった。
「もう・・・自分でも分かるほど・・・・・・好きなんだ」
イスピンの抵抗が止む。
「お前が近くに居るだけで、救われたような気分になるんだ・・・・・・」
『貴様・・・・・!』
ヴン、と剣が成る。それを精神力で必死に抑える。
「貴族なんて関係ない。オレは、オレは・・・・・・・・」
―――――好きなんだ―――――
*あとがき
まず最初に。
暗くてすみません。
甘甘にするつもりだったのですが、マキシミンが貴族嫌いだという事を思い出して、それをコンセプトに、揺れる二つの叫び・・・にしてみたと思います(うわ
やっぱりマキピンは描くのが楽しい。
次のお題・・・書けたら甘いのにします。
しょっぱなからシリアススミマセンです;

